鰻の昔話
ウナギははるか外洋の産卵場で生まれ、レプトケファルスと呼ばれる幼生になって沿岸にやってきます。
シラスウナギは川をさかのぼり、クロコ、黄ウナギとなって川や湖で5年から15年成長し、体長50cm(オス)から1m(メス)の銀ウナギになります。
銀ウナギは秋の台風シーズンの増水時に川を下り、再び海へ戻って産卵し、一生を終えます。

この間数千キロにも及ぶ回遊をします。
最近、このような通常の回遊を行うウナギのほかに、川に逆上せず、一生を海で過ごす”海ウナギ”が見つかりました。
海ウナギも通常のウナギと同種です。
祖先が海水魚であったウナギのなかに、一部 ”先祖返り”のような生態を示す個体が偶発的に生じるのかもしれません。

世界のうなぎ
ウナギ属魚類は15種・3亜種の合計18種に分類されています。日本ウナギの「Anguilla japonica(アンギラ・ジャポニカ)」・ヨーロッパウナギの「Anguilla Anguilla(アンギラ アンギラ)」・アメリカウナギ「Anguilla  rostrata(アンギラ ロストラータ)」などが種ごとに決まった回遊環で数千キロの降河回遊を行います。

 ウナギの起源は1億年前後の白亜紀後にインドネシア付近で派生したと推定されています。海流に乗って西へ分布域を拡大したグループ(ヨーロッパウナギとアメリカウナギ)と起源した場所付近にそのまま残ったグループ(日本ウナギ・オーストラリアウナギ・その他)に分かれました。


うなぎの産卵
ニホンウナギの推定産卵場(印の海山)と回遊経路。沿岸域を黒く塗った部分はニホンウナギの分布域です。ニホンウナギの産卵場はマリアナ諸島西方海域と推定されています。

 ここで生まれたウナギの仔魚は北赤道海流によってゆっくりと西へ輸送され、やがて黒潮に乗り換えて東アジアのウナギ分布域(台湾、中国、韓国、日本)へやってきます。北赤道海流から黒潮へうまく乗り換えのできなかった個体は、フィリピンに沿って南下するミンダナオ海流に取り込まれ、親ウナギの分布しない地域へ運ばれます。これらの個体は死滅回遊(無効分散)と言われています。


うなぎの栄養価
ビタミンAは、皮膚の新陳代謝をよくし、夜盲症の防止、カロチンの吸収を助ける等の作用があります。胃腸の病気にも効果があります。
ビタミンEは、ホルモンのバランスをコントロールし、不妊症・早産・自律神経失調症を防ぎ、ニキビやシミ・ソバカス・肌荒れにかなり効果があります。また老化防止や成人病予防の効果があります。
鰻には、脳の働きを活発にすると注目されているDHA(ドコサヘキサエン酸)や脳細胞に欠かすことのできないレシチンや、血管を丈夫にするEPA(エイコサペンタエン酸)も多く含まれています。

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